天井クレーン

CRANE

クレーン選びで失敗しないために
はじめて設置する方にも
分かり易くアドバイスします。

天井クレーン選びで失敗しない為に!

はじめて設置する方にも分かり易くアドバイスいたします。

企画段階からご相談ください。建物の構想が出来上がってからでは、その空間に納まるクレーンのご提案しかできなくなります。階高が決まってしまってからでは、必要とする揚程が確保出来なくなる恐れがあります。新築のご計画である場合には、クレーンの容量だけではなく、揚程(吊り代)についても設計事務所様にお伝えください。階高が決まってしまった後にクレーンの揚程確保の為に階高を変更することは構造計算に影響し、主要構造部材の変更が必要となる可能性もあり、非常に大変な作業となります。

天井クレーンを上架するタイミングは?

最近の建物は屋根葺き前に設置しなければなりません!

トラス構造の梁にスレート屋根の時代には天井クレーンをラフタークレーンで上架する為に必要な上部の空間がありました。しかし、H形鋼と折板屋根の普及で屋根に勾配を付けなくてもロングスパンの建物が出来るようになった昨今では、屋根葺き前に上架しなければならない建物がほとんどです。クレーンメーカーへの発注はお済みでしょうか?天井クレーンは鉄骨建方完了直後の上架が必要です。特に3t以上のクレーンとなると設置の1ヶ月前に設置届の提出も必要であり、製作にも数ヶ月要します。鉄骨建方のスケジュールから逆算した上架計画が必要です。建設会社への一括発注であれば建設会社がスケジュールを管理してくれるので安心ですが、特に分離発注となる場合には搬入計画、上架計画など建設会社殿と綿密に打ち合わせをする必要となります。

天井クレーンの設計資料をお探しの設計事務所様へ!

天井クレーンの設計技術資料がございます。

企画段階からご相談ください。特に3t以上のクレーンを設置するご計画の場合、建屋側に点検設備を設けていただく必要がございます。この点検設備の寸法はクレーンの種類によっても変わって参ります。特にダブルレール形天井クレーンの場合には、クレーンガーター上に点検歩廊を設ける為、歩廊上とホイスト上に必要とされる空間を確保する必要がございます。これらの必要空間を確保したときにはじめてレールの高さが決められます。是非、設計段階からご相談ください。設計に必要となる技術資料、構造計算に必要となるクレーンのガーター自重、最大車輪圧、ホイールベースが一目でわかるクレーンカタログがございます。
標準カタログ範囲のクレーンは全てCADデータが揃っていますので、CADデータが必要な場合には、お問い合わせフォームのお問い合わせ内容をご記入いただく欄にCADデータ請求とお下記の上、定格荷重とスパンをご記入してお送りください。

天井クレーンの種類

TYPES OF CRANE

  • オーバーヘッド形天井クレーン

    もっとも一般的な天井クレーンです。柱に取り付けたレール(H形鋼)の上を走行するタイプのクレーンです。柱で荷重を受けるため、サスペンション形クレーンよりも大容量に対応できます。サスペンション形と比較し、揚程が高く確保できます。

  • ダブルレール形天井クレーン

    シングルレール形よりも大容量、ロングスパンに対応出来ます。シングルレールより価格は高くなりますが、巻上機がガーター上にあるので揚程を確保するのに有利です。ガーター上に点検歩廊を設けることで点検時に高所作業車が不要となる為、高揚程のクレーンに向いています。

  • サスペンション形天井クレーン

    梁下に取り付けたレール(I形鋼)に懸垂して走行する天井クレーンです。工場全体にクレーンが必要でない場合、梁を利用して必要な範囲にのみ設置することが可能なので、コストが抑えられるのがサスペンション形のメリットです。オーバーヘッド形と比較し揚程は下がりますが、横行の稼働範囲はこちらの方が広くなります。

  • 橋形クレーン(門形クレーン)

    地上に敷設したレールを走行する屋外で利用されることが多いクレーンです。屋内でも大型クレーンの下で利用されることがあります。片側のレールは建屋の高い位置に取り付ける片門形クレーンもあります。

  • ジブクレーン

    自立支柱を立てて旋回するピラー形ジブクレーン(ポスト形ジブクレーン)と、柱に取り付けるウォール形ジブクレーンがあります。市販品が数多く出ておりますが、安易にH形鋼の柱に設置してしまうと柱が捻じれますので危険です。H形鋼は弱軸方向の捻じれには弱い為、補強が必要となります。取り付け部のリブ補強だけでなく、柱の上部/下部がピン接合である場合、これらの場所にも補強が必要です。

  • テルハ(モノレール)

    走行レールに沿ってホイスト(電気チェーンブロック)が移動します。曲線にも対応可能です。曲線テルハの場合には給電方法に注意が必要です。ケーブル配線は巻上機にケーブル滑車が追従せず断線の恐れがあります。S字曲線となる場合には、ホイストの左右の最小回転半径の違いを理解して設計する必要があります。

荷重表示付きクレーン

荷重計オプション

吊った製品の重量が分かります。

ホイストに合わせてロードセルを製作します。新規クレーンへの取り付けはもちろん、既存クレーンへの取り付けも可能です。
数値は目安としてお使いください。重量証明の発行まではできません。

  • 30tクレーンの重量表示

  • 4.8tクレーンの重量表示

  • 20tクレーンの重量表示

自動制御式クレーン(自動運転)

指定した位置まで自動運転します

  • タブレットでポジションを指示

  • 自動運転クレーン

  • 自動運転クレーン

よくある質問

FAQ

ホイストと電気チェーンブロックの違い

オリジナルホイスト

実は電気チェーンブロックもホイストなんです。

従って、どちらを巻上機に選んでも届出は「ホイスト式クレーン」です。

ただ、一般的にはワイヤーロープをドラムに巻き取る方式の巻上機をホイスト、チェーンをバケットに溜める方式の巻上機を電気チェーンブロックと分けて言うことの方が多いので、ここでは敢えて分けてお話しします。

大容量にはダブルレール形ホイスト

ホイストの特徴

大容量に対応! 巻上速度が速い!

電気チェーンブロックと比較すると大容量にまで対応できます。ダブルレール形ホイストは100tを超える製品も出ています。また、同容量ではホイストの巻上速度の方が速いです。ホイストには軽負荷を感知して速度を上げられる製品もあり、生産性を上げることができます。遅い速度がお望みであればインバータの設定で速度を抑えることも可能です。

  • 大容量にはダブルレール形ホイスト

  • ローヘッド形ホイストは揚程確保に有利。速度も速い!

  • ダブルレール形はホイストを選択

バケットを大きくするだけで高揚程に対応可能!

電気チェーンブロックの特徴

チェーン増しで高揚程に対応! テルハで使いやすい!

電気チェーンブロックの特徴はチェーンの長さを増やすことで揚程が増やせることです。ホイストは6m(5t以上は8m)を超えると高揚程タイプを選ばなければなりませんが、ワイヤーを巻き取るドラムが長くなる分、本体が大きくなってしまい可動範囲が狭くなってしまいます。2t以下のテルハで利用する場合には、1本チェーンの電気チェーンブロックがお薦めです。クレーンと違いレールの真下でしか荷を吊れず、どうしても斜め吊りをしてしまう場面が出てくると思いますが、ホイストで斜め吊りをするとワイヤーの素線切れや型崩れが起きてしまい、頻繁にワイヤーロープ交換が必要となります。

  • ホイストよりも回転半径が小さい!

  • 揚程確保にはショートヘッド形電気チェーンブロック

  • テルハには1本チェーンタイプが使いやすい

親子式ホイストと2台のホイストを使ったクレーンの違い

目的は小容量時のスピードアップ!

親子ホイスト式クレーン

目的は小容量のスピードアップ!

大容量のホイストは巻上速度が遅いため、大容量の頻度が少ない場合、親子式ホイストにすることで、小容量時のスピードアップが図れます。天井クレーンの容量はスラッシュ( / )を使用して親モーター/子モーターの容量を表示します。親子式天井クレーンは親側の定格荷重の容量で設計されます。
(親子同時操作は不可です)。

目的は2点吊り!

2ホイスト式クレーン(2フック式天井クレーン)

目的は長尺物の共吊り、反転作業など!

ホイストを2台乗せる2フック式天井クレーンは、2つのフックで同時に物を吊り上げることを目的としたクレーンです。長尺物の共吊りや、製品を反転させることを目的としています。ホイストがそれぞれ独立して横行できるためフック間の距離を変えられるのも特徴です。この天井クレーンは2台のホイストの合計容量がクレーンの定格荷重となります。

合計容量が3tを超える場合には落成検査(および性能検査)の対象となります。

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